もう長いことアマチュア無線をしています。
しかし、ワッチ(交信を聞くこと)専門で、ほとんど交信することはありません。
アマチュア無線なんだから、他の局と交信したほうが楽しいと言うのはわかっているのですが、おしゃべりができる環境が整わないとやる気にならないので、聞く専門になってしまってます。
さて、話は変わりますが、今までも八重洲のVX-7と言うハンディ機を持っていました。
標準のバッテリーは随分前に劣化してしまい、乾電池ケースを使って受信を楽しむ程度しかできませんでした。
絶対に受信しかしないっていうことであれば、これでもよかったと思いますが、あることがきっかけで、どうしても送信できるような環境が必要になりました。
それは登山に行った時の事、少し離れた地域のあまり標高の高くない山を登っていました。
山頂は大丈夫なのですが、山の中の登山道では、携帯電話がつながらない箇所が多数ありました。
ある時、夕方になってしまったにもかかわらず、登山道がわからなくなることが度々ありました。
やっと車のところに戻ってきて、電話しようとするとそこも圏外。
山の中で携帯電話の電波がつながらないところは多いと言うことがわかりました。
そんな体験の中から、アマチュア無線のハンディ機を持っておくと、何かの役に立つのではないかと。
そう思うようになり、ハンディ機を購入することに決めました。
メインは、登山に持っていくことが前提なので、いくつか譲れない条件を決めました。
最近流行っているD‐Star機であること、1日の動作ができること、モバイルバッテリーなどで充電ができること、できるだけ軽量であること、などを今回のハンディ選びの条件としました。
まずD‐Star機であることと言う条件があると、機種がかなり絞られてきます。
ID-52PLUSとID-50の2種に絞り込みしました。
そこで、今回は、アイコムの人気ハンディ機、ID-52PLUSとID-50を徹底比較し分かりやすく解説します。
まだ使ったことのない方、購入を検討中の方に向けて、それぞれの特長や違いを詳しく見ていきましょう。
最初に言いますが、私はID-50を買いました。
下記のスペック比較は十分に行いましたが、価格が安いこと、持ち歩く機械なので、壊してしまう可能性も考えて、容易に買い替えられるものとして選びました。

1.基本スペック比較:ID-52PLUSとID-50の違い
では、ID-52PLUSとID-50の基本スペックを比較してみましょう。
下記の表は、太字にしている部分が相違点です。
項目 | ID-52PLUS | ID-50 |
周波数範囲 | 144/430MHz帯 | 144/430MHz帯 |
受信周波数範囲 | 108.000~142.000MHz、225.000~374.995MHz | 108.000~143.995MHz |
電波型式 | F2D、F3E、F7W | F2D、F3E、F7W |
メモリーチャンネル数 | メモリー1000ch、スキップ100ch、ラジオ放送500ch | メモリー500ch、スキップ100ch、ラジオ放送500ch |
防水性能 | IPX7 | IPX7 |
GPS | GPSレシーバー内蔵 | GPSレシーバー内蔵 |
D-STAR | DV(デジタルボイス)モード搭載 | DV(デジタルボイス)モード搭載 |
その他 | Bluetooth®対応、2波同時受信DV/DVモード対応、UHFエアバンド受信対応、大型カラー液晶、USB Type-C | FMラジオ、VHFエアバンド受信対応、USB Type-C |
サイズ | 61.1×121.6×29.7mm | 58.0×111.0×27.9mm |
重量 | 約295g(BP-271及びアンテナ含む) | 約260g(BP-271及びアンテナ含む) |
希望小売価格 | 75,680円(税抜68,800円) | 54,780円 (税抜49,800円) |
実売価格 | 74,000円程度 | 40,000円程度 |
これだけの、私からするとあまり変わらないスペックなのに、倍とは言わないまでも大きな価格差がある点でID-50が優勢でした。
受信周波数は、軍用無線のエアバンドを聞かないのであればID-52PLUSは必要ないかもしれません。
しかし、聞くことができるなら邪魔ではないとも思います。
次に、メモリーチャンネル数が1000chと500chと大きく異なります。
正直、ここは悩ましいです。
他の無線機でどのくらい後から登録したメモリチャンネルを使ってるかと言うと、100チャンネルも使っていないことがわかりました。
ハンディー機で、チャンネル登録するとなると、近くの空港のエアバンドや、船舶無線、鉄道無線位でしょうか。
それでも、100チャンネルあれば足りるかもしれません。
これは、買った後にわかったことなのですが、500チャンネルのうち400数十チャンネルは、あらかじめ各空港のエアバンド周波数が登録されていたり、船舶無線鉄道無線の周波数も登録されていました。
結局、あらかじめ必要な周波数はある程度登録されていたので、私自身が追加で登録する周波数はほとんどなかった状態です。
なので、500チャンネルで充分だったかもしれません。
次は、Bluetoothが使えるか否かです。
これは、正直欲しい機能です。
バイクでツーリングに行く時にBluetooth接続できるならば、無線を聴きながら走ることができます。
また、バスや電車で移動する際に、Bluetoothのイヤホンが使えるならば、便利ですね。
しかし、これに三万数千円の差額を払う気にはなりませんでした。
最後に、大きさと重量です。
私は登山に使おうとしているので、できるだけ軽量な方がいいですが、35グラムの差は誤差として考えていいと思います。
ここは比較対象にはしませんでした。
2.ID-52PLUSの魅力:進化した機能と使いやすさ
比較、検討を始めた頃は、まだID-52が販売されていましたが、ぐずぐずしているうちに、ID-52PLUSへとモデルチェンジしてしまいました。
ID-52PLUSは、ID-50からさらに進化した高性能ハンディ機です。
特に注目すべき点は以下の通りです。
•Bluetooth®対応:ワイヤレスヘッドセットVS-3(オプション)で、ケーブルの煩わしさから解放されます。
•2波同時受信DV/DVモード対応:DV/DVモードでの同時受信が可能になり、受信範囲が広がります。
•UHFエアバンド受信対応:VHFだけでなく、UHFエアバンドも受信可能になり、受信範囲が広がります。
•大型カラー液晶:2.3インチの大型カラー液晶で、視認性が向上しました。
これらの機能により、ID-52PLUSはD-STAR運用をより快適に、多彩に楽しむことができます。
3.ID-50の魅力:手軽さと充実の基本性能
ID-50は、手軽にD-STAR®を楽しめるハンディ機です。
基本性能が充実しており、初めてD-STARに挑戦する方にもおすすめです。
•重量は260gと軽量:ID-52PLUS(295g)と比べ、35gも軽量です。
•大型液晶はモノクロ:液晶画面はモノクロです。
・価格差35,000円程度:アイコムの販売戦略のひとつなのでしょうか。
ID-50は、コストパフォーマンスに優れており、手軽にアマチュア無線を楽しみたい方におすすめです。
4.どちらを選ぶべきか?:あなたにピッタリなのは
ID-52PLUSとID-50、どちらを選ぶべきか迷いますよね。
以下のポイントを参考に、あなたにピッタリな一台を選びましょう。
D-STAR運用をより深く楽しみたい方:ID-52PLUS
◦Bluetooth®でワイヤレス運用
◦DV/DV同時受信で待ち受け受信
手軽にD-STARを始めたい方:ID-50
◦基本性能が充実
◦コストパフォーマンスに優れる
5.オプション品を活用して、さらに快適な運用を
ID-52PLUS、ID-50ともに、豊富なオプション品が用意されていますので、オプション品を活用することで、さらに快適な運用が可能になります。
バッテリーパック
BP-272、BP-307で運用時間を延長。
個人的にBP-272を追加で購入しようと思っています。
スピーカーマイクロホン
あると便利なのでしょうけど、頻繁に使うわけではないので、今回は見送りました。
HM-186LS、HM-183LSでハンズフリー運用。
ヘッドセット
HS-94、HS-95、HS-97でよりクリアな音声。
急速充電器
BC-202IP2、BC-202IP3Lで充電時間を短縮。
キャリングケース
LC-202(電池パック:BP-271、BP-272、BP-273に対応)、LC-193で無線機を保護。
6.まとめ:自分に合った一台で、アマチュア無線を楽しもう!
ID-52PLUSとID-50は、どちらも魅力的なハンディ機です。
自分の運用スタイルや予算に合わせて、最適な一台を選びましょう。
ID-52PLUSでD-STAR®の世界を深く探求するもよし、ID-50で手軽にアマチュア無線を始めるもよし。
どちらを選んだとしても、素晴らしいアマチュア無線ライフがあなたを待っています!
さあ、あなたもアマチュア無線の世界へ飛び込もう!
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